自死者9年連続で3万人超す

 =学生・生徒の自死者が過去最多

 2006年の1年間に全国で自殺した人自死者の総数は3万2155人(同397人減)で、9年連続で3万人を超えた。そのうち、「学生・生徒」が886人(前年比25人増)と、統計を取り始めた78年以降、最多を記録した。6月7日、警察庁のまとめでわかった。遺書が残っていた人の原因・動機別でも、「学校問題」が91人と前年から20人増えるなど、学校現場をめぐる問題の深刻化をうかがわせる結果になった。
 学生・生徒は、一昨年と2年連続で800人を超えた。学業不振やいじめなど学友との不和、教師からの叱責(しっ・せき)などが含まれているという。
 自死が減少しない。従来、とりはじめていて、今、行なっている対策では、不十分ということだ。とりわけ、「学生・生徒」の自殺は、増加しており、現在の対策ではだめなのだ。かなり、異なる対策をとる必要がある。種々の悩みで、うつ病が深まり、見落とされているだろう。不登校の子、成績がさがっている子など、親や教師が理解せずに、叱責することがあるのではないか。子どもにも、保護者にも、教師にも、種々の形で、うつ病の理解と、いじめ防止の対策、支援について、新しい対策がとられるべきである。
 大人の自死も、社会の支援対策と、うつ病治療の対策の両面から、対策をとっていく必要がある。これまでとは、かなり、違う対策が必要だろう。